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カテゴリ:着物( 91 )

「お洗濯日和!」
と起きて早々に昨日平和島骨董市で買った絽の長襦袢を手洗いしました〜。
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※十数年の着物歴から、平絽なら洗えることを体得しているので心配ご無用(自己責任)

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by migumeutosa | 2012-05-04 22:10 | 着物 | Trackback | Comments(0)
想像を絶する愛らしい草履が出来上がってきました!
八重桜の刺繍の着物の足元をご覧ください。
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敬愛する着物文化研究家の中谷比佐子先生(チャコちゃん先生)が主催する
秋櫻舎
http://www.iki-modern.com/
に誂えをお願いして出来上がった草履です。

赤坂の名店といわれた
叶屋
の草履が誂えられるのは今や秋櫻舎だけ。
二石(にこく)の鼻緒は足に優しいです。

私好みの一枚台の高さは3寸。
でも、ハイヒールと違って前にも高さがあるから、sサイズでかかとを出して履いてもすたすた歩けます!

最近の草履の台は、ラメみたいなひかりかたをするものが多く、アンティークの着物に合うものがなかったので、相談して誂えることに。
待つこと1〜2ヶ月でした。

クリスチャン・ルブタンもびっくりな深紅の草履、お値段はルブタンよりずっと可愛く
25000円
銀座界隈の履き物屋さんでの値段を知っている人には驚きのお手頃価格だと思います。

誂えというと高いイメージがありますが、良いものを手頃に揃えてこその楽しみです。
秋櫻舎は、私が10数年以上探していた着物に関するグッズと叡智が全部あるといってもいいところで、訪ねて行って皆さんと話す時間が本当に楽しいです。

本格的な着付けや、体に優しい天然素材の着付け用品を探している人はぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか!

さとうめぐみ
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by migumeutosa | 2012-04-26 20:42 | 着物 | Trackback | Comments(0)
立春から数えて6つめの二十四節気「穀雨」(こくう)のコーディネートをご紹介します。
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「穀雨」は文字通り穀物に降り注ぐ恵みの雨の意です。萌え出た新芽を育てるために、時期をあわせて天が雨をもたらしてくれることにちなんでつけられました。
実際、春先は長雨が続くことが多いもの。ちょうど菜の花が咲くことにちなんで「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼びます。そこで着物を菜の花畑のイメージでまとめてみました。
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着物の地の色の青は青空かそれとも雨か。菜の花を意匠化した可愛らしい花模様に影絵のような蝶々が飛んでいるのがいかにも大正~昭和のモダンな雰囲気を伝えています。東郷青児が蝶々を描いたらきっとこんな蝶々になったのではないかと思います。
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そして帯にはアールデコ調に図案化された桜の柄を。桜模様の柄はたくさんありますが、花びらが散った後桜の木に残っている雄蕊と雌蕊「桜蕊」(さくらしべ)を図案化したものは珍しいはず。よく見ると、葉桜をバックに桜蕊、桜の花が描かれていて、一本の帯の中に花から結実へと移り変わっていく桜の命がしっかりと描かれていることがわかります。昔の人は身近にある自然をよーく観察していたのだと感心します。「見る」ことで自然のリズムをそれこそ自然に体に取り入れていたのでしょうね。

「穀雨」は二十四節季の「春」の最後に位置する節季で次の節季はもう「立夏」(りっか)。桜吹雪、葉桜、そして桜蕊の季節へ移り変わるごとに季節も進んでいくのです。帯揚げに鮮やかな黄色を持ってきて、菜の花畑を表現してみました。
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半襟はたてシボのある地に蝶々の半襟です。下を見れば菜の花、上を見れば初夏へ向かう桜と舞い飛ぶ蝶々。
♪菜の花畑に入日薄れ 見渡す山の端 霞深かし♪
童謡「朧月夜」が似合うようなメルヘンチックなコーディネートに仕上がりました。

さとうめぐみ
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by migumeutosa | 2012-04-20 21:56 | 着物 | Trackback | Comments(0)
今日は立春から数えて5つ目の二十四節気「清明」です。
「春の嵐」が過ぎた後は気持ちの良い青空。

桜満開、春爛漫、全身桜のコーディネートをお届けします♪
 
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 着物では防寒のために羽織やコートを着なくてすむ姿のことを「帯つき(姿)」といいます。ちょうど「清明」のころから気温が上がってくるので、街に「帯つき」姿の着物美人が増えてくるころ。こんな気候にあわせた装いのルールを「羽織は紅葉とともに着て、桜とともに脱ぐ」という粋な言葉で伝えています。絹などの自然素材から作られる着物はどこまでいっても地球と調和していく素敵な衣装だな~、と改めて思います。

「清明」のころの行われた行事のひとつに「踏青(とうせい)」があります。中国の古い行事が日本に伝わったもので、春の野に出て青草を踏んで遊ぶ、というなんとものどかなもの。重い上着を脱ぐ季節の喜びを味わえる行事だったのでしょうね。

この「踏青(とうせい)」に漢文の返り点(レ点)を打てば「青鞜(せいとう)」。明治の女傑、平塚らいてうが立ち上げた女性解放の雑誌の名前になります。
「青鞜」の命名は、当時のヨーロッパで知的な女性達が青い靴下を好んで履き「ブルーストッキング」と呼ばれたことに由来してつけられた、というのが定説ですが、人目を気にせず自分の意思で選んだものを履き時代を闊歩しましょう、というウーマンリブ運動を紹介する雑誌の思想の根底に、「春の野の青草を踏んで遊ぶ」という古事の影響があったのかもしれない、と想像するのも楽しいものです。過激といわれる人ほど、童(おさなご)のような純粋無垢な気持ちを持っているもの、わたしもいつもそうでありたいと思っています。
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そんな「自由に踏み出す」モダンガールの先輩から力をもらって、その時代の長襦袢で作った「帯」をメインにコーディネートしてみました。
鳥の種類は謎ですが、堂々と羽ばたいているところが素敵です。「帯つき」の装いの楽しさはなんといっても「帯」。「帯に派手なし」と言われ、いくつになっても帯は派手なものを〆ていいことになっているのです♪ 
 
着物も帯も「柄」いっぱいなので、コーディネートのコツは両方に使われてある色の中で一番面積の少ない色でつなぐこと。この場合は、鮮やかな緑色です。
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着物の柄の中にある、桜の葉っぱの色と謎の鳥の中にある緑色をとって、帯揚げを緑色にしました。こうすることで桜色の着物に横一文字緑が入り、季節を少しだけ先取りした「葉桜」の趣を演出することができます。
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半襟にも桜で、満開の桜を表現。よく見ると渦巻きが刺繍されているので、「花吹雪の半襟」と名づけて楽しんでいます。
手帳セラピーをはじめると巻き起こる「ハッピートルネード」はこの半襟からイメージした言葉です。
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そして胸元には懐紙の代わりに名刺を入れた懐紙入れを忍ばせて。平塚らいてうのように前に進む女性のイメージで。塩瀬地に桜の刺繍がされたこの懐紙入れは、大戸骨董市で見つけました。この名刺入れをたくさんの人にみていただけるよう、お仕事も広げていこうと思いを新たに購入しました。
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そして、実は今回のコーディネートのポイントの謎の鳥が染められた帯は、大のお気に入りで着物雑誌『キモノ・ミオ』(2003年10月発売)の特集「街で見つけたキモノ美人」の取材を受けたときにも撫子柄の単の着物に合わせて着用しています。どこかでこの雑誌を見つけたらページをめくってみてくださいね。9年前のさとうめぐみが載ってます。

あの時はただのアンティーク着物コレクターでしたが、今はキモノコンシェルジュとしてもお仕事させていただいている…「着物で仕事をする」という「想いを貫く」ことができたから今がある、着物からたくさんのエネルギーをもらっているんだな~ありがたいな~と思います。装うことで生まれるエネルギーの循環に感謝です053.gif
072.gif着物……縮緬地桜色に七宝つなぎ・桜柄着物
072.gif帯……  縮緬鳥柄染め帯(長襦袢地の仕立て直し)
072.gif半襟……縮緬地 桜刺繍
072.gif小物…… 塩瀬地懐紙入れ・桜刺繍 縮緬細工の桜袋物
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by migumeutosa | 2012-04-04 13:46 | 着物 | Trackback(1) | Comments(0)
今日、3月5日は二十四節気の3番目の節気「啓蟄(けいちつ)」です。

冬の間寒さを避けるために地中にもぐっていた虫達が春の気配を感じて地上に出てくる頃、という意味の「啓蟄」」は春を伝える暦の言葉としてよくニュース番組の天気予報などでも取り上げられるので、二十四節気の中でもポピュラーな節気名かもしれません。

「虫」という漢字はもともと「蝮(まむし)」をあらわした象形文字なので、啓蟄で目覚める生物には昆虫だけでなく、蛇や蛙などの爬虫類・両生類も含まれます。好き嫌いは別として生きとし生けるものすべてが生命エネルギーを感じて動き出す季節の到来です。
虫や爬虫類が好きな少女…といえば、「虫愛ずる姫君」を連想します。
平安貴族に生まれた姫君は女の子なのに毛虫や昆虫が大好き。姫君の乳母たちはこの奇行が将来の縁談に差し支えないかと日々気をもんでいますが、姫君は虫籠を片時も離そうとしない…やがてその虫籠のなかの毛虫たちは綺麗な羽を持つ蝶へと成長し、お転婆だった姫君も美しい姫となって心優しい貴族と結ばれる、という話です。

今日ご覧に入れるのは、そんなイメージの帯留。
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そして最後にちょっとした遊び心として、縮緬細工の蝶をお太鼓結びにした帯の中に隠し持って。
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巾着になっているこの縮緬細工はもともとはお琴の爪入れとして作られたものですが、巾着部分にはお香を入れて香り袋の代わりとして使っています。
奈良法隆寺門前にある古布の名店「おおたに」で購入しました。

「虫」といえば、「腹の虫」「虫の知らせ」「虫のいどころが悪い」「虫が好かない」などという言葉があるように、日本語では理性で説明のつかない感覚をいう時に「虫」という言葉を使いますね。
自分でコントロールすることのできない何か、これはまさに第六感「直感」。
二十四節気を通して自然に親しむことで自分の体の中に確かに存在する「虫」=「直感」に気づくことができるのです♪
自然の恵み、素晴らしいですね!

さとうめぐみ
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by migumeutosa | 2012-03-05 13:35 | 着物 | Trackback | Comments(0)
今日12月7日は大雪(たいせつ)です。
紅葉は朝晩の冷え込みで色づくといいますが、その紅葉もそろそろ散り時、本格的な冬の到来ですね。
大雪から冬至までは陰陽五行で言うとどんどん「陰」が強まっていく時。昼も短く、寒さも厳しくなるので自分自身に優しくし、心と体に栄養を与えると良い時期です。 
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着物では、「しぼ(糸の縒りによって生まれる生地の凸凹感)」の大きな縮緬地が着たくなる季節です。縮緬地はしっとりと体に吸い付いてくれるので、着ていて温かい感じがします。

今回のテーマは、「年の瀬にやさしく自分を包みこむ」
大正ロマン全開のしっとりとしたコーディネートでまとめてみました。
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着物は黒い縮緬地に「散り紅葉と雪輪」。寒風で木から落ちた紅葉と、雪の結晶をデザイン化した雪輪が一枚の着物の上で重なり合って、晩秋から冬への移り変わりを見事に表現しています。 
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やさしくやさしく体を包み込みたいので、帯もあえて着物と同じ素材の縮緬地の昼夜帯を合わせてみました。着物の雪輪と帯の地の色が同じなので、素材が同じもの同士を組み合わせても違和感なく、大正ロマンらしい「溶け溶け」のやさしいコーディネートになります。

縮緬地という純日本的生地にアールデコの花模様が描かれているのがポイント。さらに、よく見ると三角模様の中にさらに三角模様がいっぱい。これは「鱗柄」といって蛇の鱗を表しています。蛇が脱皮しながら成長することにあやかって、厄年の女性が身につけると厄を免れるということで、昔から和装品に多く用いられてきた模様です。

また、歌舞伎や舞踊で知られる「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」、通称「安珍と清姫(あんちんときよひめ)」の清姫の帯の模様も鱗柄です。これは、道成寺の美男僧安珍が、寺の戒律を言い訳に清姫との結婚の約束を破ったことから清姫は妄念の鬼(蛇)になる、というストーリーを暗示する衣装の工夫となっています。歌舞伎は衣装に着目すると、大体のお話がわかるようにできているところが面白いです。

着物と帯が淡い感じに溶け合うコーディネートなので、帯揚げには真っ赤な縮緬をあしらってアクセントにしています。この赤を「紅葉」の赤と解釈してもいいし、「陰(籠もるエネルギー)」が極まるこの時期に「陽(生命エネルギー)」を補うことをイメージしていただいてもいいかとおもいます。 

年末からお正月にかけて街に「真紅」が増えるのはきっと、足りない太陽の光を自然と色で補おうとする人間の知恵なのだと思います。
 
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 そこで、巾着にも「真紅」が使ってあるものをセレクト。巾着の模様は「ふくら雀」。「福良雀」とも書くこの文様は、寒い中稲穂をたくさん食べて丸々と太った寒雀を図案化したもの。和のデザインには可愛いものがたくさんありますね。この雀、なんと贅沢に縮緬の「押絵」でできているのです。年の瀬になると各地で「羽子板市」が開かれますが、「邪気をはね除ける」縁起物羽子板には縮緬の押絵がつきもの。縮緬の着物は高価で日常着としては着られない分、面積の小さな押絵で楽しんだのだと思います。それくらい縮緬という生地は日本人にとって特別な思い入れのある生地なのかもしれません。 
 
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「お洒落は足元から」の草履の鼻緒も「真紅」。黒いエナメルに繊細な刺繍の鼻緒は長年イメージしていたもの通りのものを浅草長谷川商店さんで誂えました。市価の三分の一で、懐もあったかくなりました053.gif
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そして、前回の「小雪」でご覧に入れた半襟をあわせて、「小雪」×「大雪」、おおゆきこゆき縮緬づくしのほっこりコーディネートの完成です☆
072.gif着物…黒縮緬地に散紅葉と雪輪
072.gif帯……縮緬地にアールデコ花模様と鱗柄
072.gif帯揚…真紅の縮緬地
072.gifバック…縮緬の巾着 ふくら雀の押絵 (現代物 京都くろちく)
072.gif草履…黒エナメル台に刺繍鼻緒(現代物 浅草長谷川商店)
072.gif半襟…黒縮緬地 冬木立に小雪 刺繍半襟

さとうめぐみ
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by migumeutosa | 2011-12-07 07:25 | 着物 | Trackback | Comments(0)
今日は「立冬」(りっとう)、いよいよ暦の上での冬となりました。
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11月といえば七五三の時期、可愛らしく装った女の子や凛々しい袴姿の男の子たちが千歳飴を片手に神社に参拝するのが慣わしとなっています。
三歳は伸ばした髪を整える「髪置きの儀(かみおきのぎ)」、
五歳は袴を着けはじめる「着袴の儀(ちゃっこのぎ)」(先日秋篠宮の長男がその儀式を行いました)
七歳は着物の付け帯を外して正式な帯を〆る「帯解きの儀(おびときのぎ)」という室町時代ころ武家や公家で始まった三つの儀式が江戸時代に統一され「七五三」となりました。
「七歳までは神の子」という言葉があるように、昔は医学が未発達で七歳までの子どもの魂は幽界に戻りやすいと信じられていました。そこで三歳・五歳・七歳という陽の数字の奇数歳を迎えられたことをきちんと祝うことで神に感謝するということになったのです。
 
今回ご紹介するのは三歳の年参り用の着物です。大正ロマン×アールデコの雰囲気が濃厚な錦紗縮緬の一ツ身(ひとつみ)の着物。木枯らしの中の参拝でも寒くないように、と薄綿が入っています。ふかふかで暖かそうなこの着物を触るたび、今も昔も変わらない親心の温かさを感じます。
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 三歳児はまだ胴が短く帯を〆ることができないので、着物に付紐がしてあって着たら紐を蝶結びにするだけの簡単着物なのですが、その紐までがひよこ色の縮緬なのが贅沢ですね。さらに正式な場所に行く場合はこの上に「被布」というベストのようなものを重ねて幼児の正装が完成するのです。
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 こんな可愛らしい着物を着せてもらって、おまけにちょっと口紅なんかをつけてもらったら小さい女の子は大喜びでしょうね、装う楽しさの虜となるでしょう。

さとうめぐみ
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by migumeutosa | 2011-11-08 12:07 | 着物 | Trackback(1) | Comments(2)
今日は二十四節気の十七番目の節気、寒露。暦の上の正節=旧暦長月(九月)の月はじめ。そして、旧暦九月十三日、「十三夜」にあたります。
今回はコーディネートの中に①重陽の節句(ちょうよう)の名残り②寒露(かんろ)③十三夜(じゅうさんや)と3つの風物を盛り込んでみました。
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①重陽(ちょうよう)…新暦10月5日
 重陽とは、旧暦の9月9日をさす言葉で、最大の陽数「9」がふたつ重なることからとてもめでたい日だとされてきました。(今年は新暦の10月5日が重陽でした)
 重陽の節句は元旦・桃の節句・端午の節句・七夕の節句と続く五節句の最後の節句で、古来より菊を浮かべたお酒を飲んで長寿を願う風習などが行われていましたが、なぜか五節句のうちでは最も廃れた節句になっているのが現状です。
 別名「菊の節句」とも呼ばれることにちなんで、鮮やかな菊の模様のキモノをベースにコーディネートを組み立てていくことにします。

②寒露(かんろ)…新暦10月9日(本日です!)
  寒露は野の草に宿った露が凍ることもある、という季節を表した二十四節気のひとつです。キモノでいえば、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を過ぎてもまだ暑い年もある昨今ですが、さすがに単衣では寒々しく見えるから袷のキモノにしましょう、という時期です。
 寒露から紅葉の季節までは、羽織やコートなしで外出ができる時期、いわゆる「帯つき」という姿でキモノのコーディネートが楽しめる時期です。

③十三夜(じゅうさんや)…新暦10月9日(本日です!)
 「あれれ?お月見は9月の十五夜じゃないの?」
 いえいえ、お月見は中秋の名月(十五夜=芋名月)と翌月の十三夜(後の月=栗名月)の2回行うのが日本式の正しいお月見なんです。
 平安時代から、どちらか一方しか見ない「片見月(かたみづき)」は縁起が悪いとされ、十五夜と十三夜を同じ場所で同じ人とその両方を鑑賞すると願いが叶うと云われてきました。
 考えてみれば、二ヶ月続けて同じ場所、同じ人とお月見ができること自体、幸せなことですね053.gif
 満月の十五夜のみを鑑賞する風習は中国や韓国にもありますが、満ちる少し前の十三夜を見るというのは「万物流転(物事はすべてまわりまわるもの)」であり、「完全なもの」ばかりを好まない日本独特の考え方によるものでしょう。
 
 「十三夜」といえば、5千円札の肖像として知られる明治時代の作家樋口一葉に同名の小説があります。
 貧乏士族の娘お関が高級官吏原田に見初められ結婚するも、冷酷な夫の仕打ちに耐えかね家を出るのが十三夜。偶然乗りこんだ人力車を曳いていたのはなんと、昔互いに想いあった男・録之助であった。自分が結婚したことから録之助が自棄をおこし、落ちぶれた生活をしていることを知ったお関は、原田の妻としては被害者である自分が録之助を破滅させた加害者であるという運命の不可思議さを感じ、欠けた月の光を浴びながら原田の家に戻っていく…
 と、重~い物語でありますが、明治時代の十三夜の風俗がよく描かれている作品です。

 さて、月見といえば「兎」がつきものですが、最後にその謎解きを。
古代中国では月の模様を兎に見立て、月では兎が不老不死の薬を壷で搗いているという言い伝えがありました。日本では満月のことを「望月(もちづき)」とも言うので、それが「餅つき」になり、月では兎が餅を搗いているということになったのだそうです。
 この季節ならではの月と兎、しかも今年は卯歳!
可愛らしいモチーフを存分に楽しみたいですね☆

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072.gifキモノ…錦紗地 菊と紅葉柄着物(大正時代)
072.gif帯  …錦紗地 満月に兎餅つき柄
072.gif半襟 …縮緬地に乱菊の刺繍
072.gif帯留…縮緬製 黒い兎のブローチを帯留に加工
(以前京都に「大人の修学旅行」に行った際、買うかどうか迷っていたら、センス抜群の憧れの人に「黒い兎は珍しいから買っておけば?」と勧めてくれたもの。的確なアドバイスに感謝。)

さとうめぐみ
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by migumeutosa | 2011-10-09 16:04 | 着物 | Trackback(1) | Comments(0)
先日、9月25日で会期終了をした
弥生美術館(東京・根津)

永遠の高畠華宵展
〜乙女のロマンティックイラストレーション〜

に貸し出ししていたアンティーク着物を片づけに行ってきました。

会期中、訪れてくださったみなさまにあらためてお礼申し上げます。

ほぼ妄想のレベルで(笑)、「ライフ☆リング」と「8年未来年表」に書いたことが現実になり、本当にうれしかったです。

感謝を込めて、普段はお見せしない着物の中を大公開!
人気だったジョーゼット地の薔薇の着物(薄物)の下は実はこうなっていました♪
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総レースの腰巻(お手製)です!
骨董市で1930年代のアンティークレースを買い求め、力布を自分で縫って作って見ました。

透けてみえるジョーゼットだからこそ、意識的にレースを透かして見せる、という密やかなお洒落です。

見えるところはもちろん見えないところも楽しめる着物は本当に楽しい!
これからもどんどんみなさんのお目にかけたいと思っているので、また展示の声がかかったらいいな〜
引続きの応援よろしくお願いしま〜す。

さとうめぐみ
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by migumeutosa | 2011-09-29 23:41 | 着物 | Trackback | Comments(0)
今日は処暑(しょしょ)です。処暑の「処」の字はもともと「来て止まる」という意味だとか。
そこから派生して処暑は夏の終わりを意味する日です。秋の台風シーズンに向けて庭木の手入れをして姿を整える作業や、花火を上げて「来て止ま」っていた精霊を天に帰す行事が各地でとり行われます。

着物の世界では「麻は処暑まで」という言葉があり、いくら残暑が厳しくても処暑を過ぎて麻の着物を着るのは寒々しい感じがすることを見事に言い表しています。
近年大流行している小千谷縮の元となる苧麻(ちょま)の産地、福島県昭和村では夏の入りの小満の日に麻畑を焼いて丈夫な麻を育てるという風習がありますが、麻という生地はつくづく「夏の生命を着る着物」だと思います。だから、秋風を感じる頃にはすっぱりと麻とはお別れし、着物好きのもうひとつの楽しみであるお家でのお洗濯を済ませて来年を待つのがふさわしいのでしょう。
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今回のコーディネートは「麻(夏)のお別れ」がテーマ。大好きなドキュメンタリーえ映画「ヨコハマメリー」です。
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ワイングラス柄の麻の着物にレースの帯、手にはハンカチ、頭にはアンティークのストローハット、と和洋折衷のスタイルで去りゆく夏の物語を膨らませ、知る人ぞ知る伝説の娼婦「横浜メリー」さん別名「白いメリーさん」へのオマージュにしてみました。

1940年8月15日の敗戦を境に、出会いと別れを繰り返したハマのメリーさんは貴族のような真っ白なレースのドレスを身にまとって横浜の夜の街に立っていたといいますが、「愛しい米将校を波止場で見送る横浜メリーさん」が着物を着ていたらこんなスタイルだったかもしれないとイメージしてみました。
去りゆく夏と同じ夏はもう二度とは帰らない。故郷に帰っていった将校のように…

メリーさんは伊勢佐木町の松坂屋の楽器売り場のピアノで「海」という童謡の
♪「海は広いな大きいな~行ってみたいなよその国」
というフレーズを繰りかえし繰りかえし弾いていたそうです。このコーディネートは、そんなメリーさんと童謡の悲しくロマンチックな挿話からの着想です。

着物は大正末~昭和初期の麻の着物。ワイングラスの模様という斬新なデザインに驚かれるかもしれませんが、こうしたデザインの面白さがアンティークキモノの醍醐味なんです!昔の人は遊び心があったんですね。
この着物を見て
「麻の着物は硬くて、さわり心地が良くないし、薄物みたいな色っぽさに欠ける!」
と不服を言ったメンズがいましたが、デザインの面白さには感心していました049.gif

 920年代~1930年代にかけて世界中で流行したアールデコのデザインがこうして夏の着物に取り入れられたのには理由があります。
「流行は夏物から」という言葉は現代のファッション業界でも言われていますが、それは夏物の着物は裏地が要らないため、比較的安価に作ることができるので奇抜なデザインの物も面白がられて流通したから。
しかし、昔も夏は暑かった!きっと毎年流行の柄の着物を数枚だけ手に入れて、徹底的に着倒したのでしょう、だから現在着られる形で残っている夏物はとても少なく、希少価値があるのです。

帯はアンティークの白いレースの帯、ちゃんと絹製です。夏でも涼しくしめられ、かつ正装にも対応する二重太鼓に見えるような「トンネル仕立て」という仕立て方になっています。

帽子は天の空いたアンティークのカクテルハット。シルクのリボンがいい感じに色褪せて、女性の帽子はファッションの一部だからというレディファーストな理由で、室内でも着用が認められた1920年代の雰囲気をよく伝えています。

手に持ったハンカチは実はシルク100%の白いポケットチーフ。可愛らしい少年は船乗りを目指しているのか望遠鏡を生き生きとした顔で覗いています。

そして帯留が今回のメイン、「パイプを加えたマドロスさん」なんです。隻眼で片目に眼帯をつけたクールな姿に一目惚れ。旧東ドイツ製のブローチを帯留代わりに使いました。
 昔、横浜の港の娼婦たちは皆、万国旗を染めた真っ赤な長襦袢を持っていたといいます。ナイトガウン代わりにそれを羽織っては、一晩だけの夫に生国を指ささせてコミュニケーションをとったとか。それさえ判ればあとはボディランゲージ!もう言葉はいらないものよ…そんな艶っぽい話が思い出されるブローチです。
 
 着物というと「和の文化」というイメージが強いですが、時代とテイストさえ合えばどの国のものとも合わせることができる、世界調和の衣装でもあるのです。

072.gif着物  麻地 ワイングラス柄着物
072.gif帯   白地レース帯
072.gif半襟  1940年代のアンティークレース さくらんぼ柄
072.gif帯留  旧東ドイツ製ブローチを転用
072.gif帽子  アンティークのカクテルハット
072.gifバック 2008年のホコモコラ製

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※最後まで自分でいることをやめなかった孤高の娼婦の生涯を感動のインタビューで綴ったDVD「ヨコハマメリー」ぜひごらんください!
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by migumeutosa | 2011-08-23 10:44 | 着物 | Trackback(1) | Comments(6)
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