質問&回答「変化」の時期こそ3行日記でプチ内観を！

　新年度がはじまってちょうど一週間が経ちました。環境が変わって慣れない毎日を過ごしている方も多いと思います。そんな時にしっかり実行していただきたいのが「3行日記」と「プチ内観」です。
　まずは以前いただいたご質問をご覧ください。
質問
Commented by クローバー at 2009-02-24 22:42 x
　めぐみ先生にお聞きしたい事があるのですが…最近私は仕事の事で心の浮き沈みが激しく手帳タイムの日に気分が沈んでいると、「一週間未来宣言」もワクワクした気分では書けなくて（＞＜）
　そういう時は次の日に記入したりしているのですが、それでいいのでしょうか？？「不安」な気持ちが強い日は「不安」な気持ちを早く断ち切る方が良いのかと思うんですが、気分を変えたり努力はするもののなかな「不安」ってすぐに断ち切れない物で…そんなときはイメージングもワクワクではできにくくて（＞＜）　すみません。変な質問で(笑）
回答
　すっかり回答が遅くなってごめんなさい。お悩みのクローバーさんにまず実行していただきたいのが、
その日の内に「3行日記」でプチ内観をしっかり行い、気持ちの整理をすること！
です。「一週間未来宣言言」でハッピーな未来を思い描くことも大事ですが、そのためにはまず土台である今の感情を手帳の上に「見える化」して落ち着くことが必要です。地に足を着ける！グランディング！「気持ちの地ならし」ができれば、ワクワクのイメージングができるようになると思います。

①緑色のペンで、〇その日受け取った物質的豊かさ、ハートその日受け取った偶然のハッピーを記す。
　これで、まず自分が意図しなくても何かしらハッピーなことが起こっていることに気づき、気分アッ～プ②心にあるモヤモヤを3行日記で見える化。3行は「行動・結果・宣言(学び)」の順で書くのがポイント。
　たとえば、新しい仕事がなかなか見つからないでモヤモヤしている気持ちをなんとかしたい場合は
一行目行動…仕事を探す気力もなくなり、焦る。
二行目結果…ストレスで過食。気持ちも落ち込んでしまった。
三行目宣言…自分が動かなければ状況は変わらない、明日は行動する！(履歴書を書く、面接申し込みの電話をかける…など具体的な行動を書き、同時にウイークリー欄にチェックボックスをつけてタスク化する)

　こんなふうに短くでいいので、気持ちを的確な言葉で書きます。寝る前にちょっと手帳を開いてささっと書き込んであとは忘れて寝ちゃいましょう！この3行日記のポイントは最後に「宣言」をすることです。落ち込むのが得意な人はココが「反省」になっている場合が多いようですが、反省で締めくくると重～い気持ちになってしまい、改善の行動には結びつきにくいように思います。そこで反省を踏まえた「宣言」をし「では明日からどうするか」と前に進むための行動を促す言葉を書いて、明日の行動につなげるのです。

　手帳セラピーというと、手帳をハッピーでいっぱいにしなくちゃ、と思われる方もいるかもしれませんが、むしろ迷いや悩みもどんどん書いて「見える化」し、明確にしてほしいと思います。それすらも怖くて見ないようにしている人も多いかもしれませんが、モヤモヤを抱え続けるよりはちょっと勇気を出して直面したほうが解決につかがる可能性大。
　胸が使えているような出来事も、文字にしてみればほんの数行だったりして、「な～んだ」と思えるかもしれませんよ。他人に話したら面倒になることも手帳なら静かに受け止め、アドバイスをくれるはず。手帳は自分と今をつなぐツール(道具)です。手帳を自分の感情を「見える化」し「見える化」した時間の中でどう生きていくか・進んでいくかを考える道具として役立てましょう。

　「変化」は不安の種。「変化」が不安を呼ぶのは「予測がつかない」からです。まずはそのことに気づくだけでも気がラクになるのではないでしょうか？
　また、その「変化」がワクワクから生じたもの、自分が望んで手にしたものであっても「不安」は生じます。それは、自分の中に「今までの慣れたやり方のほうがラクだったかも～」という理性のゆりもどし(恒常機能)が起こっているからです。「不安」におびえてワクワクがもたらしてくれた「変化」を手放してしまうのはもったいない！その「変化」が飛躍するチャンスなのですから。
　「変化」があるからこそ、「自分」を考え見直すきっかけになる。「予測がつかない」ことにバッタリ出くわして、今まではその存在にも気づかなかった真の自分に出会うことができるのです。人間である以上、全能ではない、「予測がつかないこと」によってもたらされる何かがあると肯定的にとらえることができれば、飛躍的に未来への扉が開いていくと思います。
　手帳を使って、今起きていることの意味をとらえ、対応を考え、前に進んでいく宣言につなげるプチ内観をし、一日一日を実りある日にしていきましょう！