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101208 大雪の着物コーディネート(アーカイヴ)
昨日12月7日は大雪(たいせつ)でした。
紅葉は朝晩の冷え込みで色づくといいますが、その紅葉もそろそろ散り時、本格的な冬の到来ですね。
大雪から冬至までは陰陽五行で言うとどんどん「陰」が強まっていく時。昼も短く、寒さも厳しくなるので自分自身に優しくし、心と体に栄養を与えると良い時期です。
着物では、「しぼ(糸の縒りによって生まれる生地の凸凹感)」の大きな縮緬地が着たくなる季節です。縮緬地はしっとりと体に吸い付いてくれるので、着ていて温かい感じがします。
今回のテーマは、「年の瀬にやさしく自分を包みこむ」
大正ロマン全開のしっとりとしたコーディネートでまとめてみました。

着物は黒い縮緬地に「散り紅葉と雪輪」。寒風で木から落ちた紅葉と、雪の結晶をデザイン化した雪輪が一枚の着物の上で重なり合って、晩秋から冬への移り変わりを見事に表現しています。

やさしくやさしく体を包み込みたいので、帯もあえて着物と同じ素材の縮緬地の昼夜帯を合わせてみました。着物の雪輪と帯の地の色が同じなので、素材が同じもの同士を組み合わせても違和感なく、大正ロマンらしい「溶け溶け」のやさしいコーディネートになります。
縮緬地という純日本的生地にアールデコの花模様が描かれているのがポイント。さらに、よく見ると三角模様の中にさらに三角模様がいっぱい。これは「鱗柄」といって蛇の鱗を表しています。蛇が脱皮しながら成長することにあやかって、厄年の女性が身につけると厄を免れるということで、昔から和装品に多く用いられてきた模様です。
また、歌舞伎や舞踊で知られる「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」、通称「安珍と清姫(あんちんときよひめ)」の清姫の帯の模様も鱗柄です。これは、道成寺の美男僧安珍が、寺の戒律を言い訳に清姫との結婚の約束を破ったことから清姫は妄念の鬼(蛇)になる、というストーリーを暗示する衣装の工夫となっています。歌舞伎は衣装に着目すると、大体のお話がわかるようにできているところが面白いです。
着物と帯が淡い感じに溶け合うコーディネートなので、帯揚げには真っ赤な縮緬をあしらってアクセントにしています。この赤を「紅葉」の赤と解釈してもいいし、「陰(籠もるエネルギー)」が極まるこの時期に「陽(生命エネルギー)」を補うことをイメージしていただいてもいいかとおもいます。
年末からお正月にかけて街に「真紅」が増えるのはきっと、足りない太陽の光を自然と色で補おうとする人間の知恵なのだと思います。

そこで、巾着にも「真紅」が使ってあるものをセレクト。巾着の模様は「ふくら雀」。「福良雀」とも書くこの文様は、寒い中稲穂をたくさん食べて丸々と太った寒雀を図案化したもの。和のデザインには可愛いものがたくさんありますね。この雀、なんと贅沢に縮緬の「押絵」でできているのです。年の瀬になると各地で「羽子板市」が開かれますが、「邪気をはね除ける」縁起物羽子板には縮緬の押絵がつきもの。縮緬の着物は高価で日常着としては着られない分、面積の小さな押絵で楽しんだのだと思います。それくらい縮緬という生地は日本人にとって特別な思い入れのある生地なのかもしれません。

「お洒落は足元から」の草履の鼻緒も「真紅」。黒いエナメルに繊細な刺繍の鼻緒は長年イメージしていたもの通りのものを浅草長谷川商店さんで誂えました。市価の三分の一で、懐もあったかくなりました

そして、前回の「小雪」でご覧に入れた半襟をあわせて、「小雪」×「大雪」、おおゆきこゆき縮緬づくしのほっこりコーディネートの完成です☆
着物…黒縮緬地に散紅葉と雪輪
帯……縮緬地にアールデコ花模様と鱗柄
帯揚…真紅の縮緬地
バック…縮緬の巾着 ふくら雀の押絵 (現代物 京都くろちく)
草履…黒エナメル台に刺繍鼻緒(現代物 浅草長谷川商店)
半襟…黒縮緬地 冬木立に小雪 刺繍半襟
さとうめぐみ
紅葉は朝晩の冷え込みで色づくといいますが、その紅葉もそろそろ散り時、本格的な冬の到来ですね。
大雪から冬至までは陰陽五行で言うとどんどん「陰」が強まっていく時。昼も短く、寒さも厳しくなるので自分自身に優しくし、心と体に栄養を与えると良い時期です。

着物では、「しぼ(糸の縒りによって生まれる生地の凸凹感)」の大きな縮緬地が着たくなる季節です。縮緬地はしっとりと体に吸い付いてくれるので、着ていて温かい感じがします。
今回のテーマは、「年の瀬にやさしく自分を包みこむ」
大正ロマン全開のしっとりとしたコーディネートでまとめてみました。

着物は黒い縮緬地に「散り紅葉と雪輪」。寒風で木から落ちた紅葉と、雪の結晶をデザイン化した雪輪が一枚の着物の上で重なり合って、晩秋から冬への移り変わりを見事に表現しています。

やさしくやさしく体を包み込みたいので、帯もあえて着物と同じ素材の縮緬地の昼夜帯を合わせてみました。着物の雪輪と帯の地の色が同じなので、素材が同じもの同士を組み合わせても違和感なく、大正ロマンらしい「溶け溶け」のやさしいコーディネートになります。
縮緬地という純日本的生地にアールデコの花模様が描かれているのがポイント。さらに、よく見ると三角模様の中にさらに三角模様がいっぱい。これは「鱗柄」といって蛇の鱗を表しています。蛇が脱皮しながら成長することにあやかって、厄年の女性が身につけると厄を免れるということで、昔から和装品に多く用いられてきた模様です。
また、歌舞伎や舞踊で知られる「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」、通称「安珍と清姫(あんちんときよひめ)」の清姫の帯の模様も鱗柄です。これは、道成寺の美男僧安珍が、寺の戒律を言い訳に清姫との結婚の約束を破ったことから清姫は妄念の鬼(蛇)になる、というストーリーを暗示する衣装の工夫となっています。歌舞伎は衣装に着目すると、大体のお話がわかるようにできているところが面白いです。
着物と帯が淡い感じに溶け合うコーディネートなので、帯揚げには真っ赤な縮緬をあしらってアクセントにしています。この赤を「紅葉」の赤と解釈してもいいし、「陰(籠もるエネルギー)」が極まるこの時期に「陽(生命エネルギー)」を補うことをイメージしていただいてもいいかとおもいます。
年末からお正月にかけて街に「真紅」が増えるのはきっと、足りない太陽の光を自然と色で補おうとする人間の知恵なのだと思います。

そこで、巾着にも「真紅」が使ってあるものをセレクト。巾着の模様は「ふくら雀」。「福良雀」とも書くこの文様は、寒い中稲穂をたくさん食べて丸々と太った寒雀を図案化したもの。和のデザインには可愛いものがたくさんありますね。この雀、なんと贅沢に縮緬の「押絵」でできているのです。年の瀬になると各地で「羽子板市」が開かれますが、「邪気をはね除ける」縁起物羽子板には縮緬の押絵がつきもの。縮緬の着物は高価で日常着としては着られない分、面積の小さな押絵で楽しんだのだと思います。それくらい縮緬という生地は日本人にとって特別な思い入れのある生地なのかもしれません。

「お洒落は足元から」の草履の鼻緒も「真紅」。黒いエナメルに繊細な刺繍の鼻緒は長年イメージしていたもの通りのものを浅草長谷川商店さんで誂えました。市価の三分の一で、懐もあったかくなりました


そして、前回の「小雪」でご覧に入れた半襟をあわせて、「小雪」×「大雪」、おおゆきこゆき縮緬づくしのほっこりコーディネートの完成です☆






さとうめぐみ
by migumeutosa
| 2010-12-08 09:13
| 着物
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