手帳セラピスト
さとうめぐみ
【重要】手帳セラピーに関するブログでの質問につきまして |
ツイッター |
オフィシャルサイト |
メルマガ |
GRANESSコラボグッズ |
オフィシャルサイトお問い合わせページへ |
New!幸せおとりよせ手帳2020 |
幸せおとりよせ手帳2019 |
幸せおとりよせ手帳2018 |
幸せな人がこっそりやっている手帳の書き方 |
幸せおとりよせ手帳2017 |
1年で100個の願いを叶える |
たった1行ですべてが叶う 手帳の魔法(文庫版) |
111009 二十四節気の着物コーディネート⑰ 寒露 アーカイブ
今日は二十四節気の十七番目の節気、寒露。暦の上の正節=旧暦長月(九月)の月はじめ。そして、旧暦九月十三日、「十三夜」にあたります。
今回はコーディネートの中に①重陽の節句(ちょうよう)の名残り②寒露(かんろ)③十三夜(じゅうさんや)と3つの風物を盛り込んでみました。
①重陽(ちょうよう)…新暦10月5日
重陽とは、旧暦の9月9日をさす言葉で、最大の陽数「9」がふたつ重なることからとてもめでたい日だとされてきました。(今年は新暦の10月5日が重陽でした)
重陽の節句は元旦・桃の節句・端午の節句・七夕の節句と続く五節句の最後の節句で、古来より菊を浮かべたお酒を飲んで長寿を願う風習などが行われていましたが、なぜか五節句のうちでは最も廃れた節句になっているのが現状です。
別名「菊の節句」とも呼ばれることにちなんで、鮮やかな菊の模様のキモノをベースにコーディネートを組み立てていくことにします。
②寒露(かんろ)…新暦10月9日(本日です!)
寒露は野の草に宿った露が凍ることもある、という季節を表した二十四節気のひとつです。キモノでいえば、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を過ぎてもまだ暑い年もある昨今ですが、さすがに単衣では寒々しく見えるから袷のキモノにしましょう、という時期です。
寒露から紅葉の季節までは、羽織やコートなしで外出ができる時期、いわゆる「帯つき」という姿でキモノのコーディネートが楽しめる時期です。
③十三夜(じゅうさんや)…新暦10月9日(本日です!)
「あれれ?お月見は9月の十五夜じゃないの?」
いえいえ、お月見は中秋の名月(十五夜=芋名月)と翌月の十三夜(後の月=栗名月)の2回行うのが日本式の正しいお月見なんです。
平安時代から、どちらか一方しか見ない「片見月(かたみづき)」は縁起が悪いとされ、十五夜と十三夜を同じ場所で同じ人とその両方を鑑賞すると願いが叶うと云われてきました。
考えてみれば、二ヶ月続けて同じ場所、同じ人とお月見ができること自体、幸せなことですね
満月の十五夜のみを鑑賞する風習は中国や韓国にもありますが、満ちる少し前の十三夜を見るというのは「万物流転(物事はすべてまわりまわるもの)」であり、「完全なもの」ばかりを好まない日本独特の考え方によるものでしょう。
「十三夜」といえば、5千円札の肖像として知られる明治時代の作家樋口一葉に同名の小説があります。
貧乏士族の娘お関が高級官吏原田に見初められ結婚するも、冷酷な夫の仕打ちに耐えかね家を出るのが十三夜。偶然乗りこんだ人力車を曳いていたのはなんと、昔互いに想いあった男・録之助であった。自分が結婚したことから録之助が自棄をおこし、落ちぶれた生活をしていることを知ったお関は、原田の妻としては被害者である自分が録之助を破滅させた加害者であるという運命の不可思議さを感じ、欠けた月の光を浴びながら原田の家に戻っていく…
と、重~い物語でありますが、明治時代の十三夜の風俗がよく描かれている作品です。
さて、月見といえば「兎」がつきものですが、最後にその謎解きを。
古代中国では月の模様を兎に見立て、月では兎が不老不死の薬を壷で搗いているという言い伝えがありました。日本では満月のことを「望月(もちづき)」とも言うので、それが「餅つき」になり、月では兎が餅を搗いているということになったのだそうです。
この季節ならではの月と兎、しかも今年は卯歳!
可愛らしいモチーフを存分に楽しみたいですね☆
キモノ…錦紗地 菊と紅葉柄着物(大正時代)
帯 …錦紗地 満月に兎餅つき柄
半襟 …縮緬地に乱菊の刺繍
帯留…縮緬製 黒い兎のブローチを帯留に加工
(以前京都に「大人の修学旅行」に行った際、買うかどうか迷っていたら、センス抜群の憧れの人に「黒い兎は珍しいから買っておけば?」と勧めてくれたもの。的確なアドバイスに感謝。)
さとうめぐみ
今回はコーディネートの中に①重陽の節句(ちょうよう)の名残り②寒露(かんろ)③十三夜(じゅうさんや)と3つの風物を盛り込んでみました。
①重陽(ちょうよう)…新暦10月5日
重陽とは、旧暦の9月9日をさす言葉で、最大の陽数「9」がふたつ重なることからとてもめでたい日だとされてきました。(今年は新暦の10月5日が重陽でした)
重陽の節句は元旦・桃の節句・端午の節句・七夕の節句と続く五節句の最後の節句で、古来より菊を浮かべたお酒を飲んで長寿を願う風習などが行われていましたが、なぜか五節句のうちでは最も廃れた節句になっているのが現状です。
別名「菊の節句」とも呼ばれることにちなんで、鮮やかな菊の模様のキモノをベースにコーディネートを組み立てていくことにします。
②寒露(かんろ)…新暦10月9日(本日です!)
寒露は野の草に宿った露が凍ることもある、という季節を表した二十四節気のひとつです。キモノでいえば、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を過ぎてもまだ暑い年もある昨今ですが、さすがに単衣では寒々しく見えるから袷のキモノにしましょう、という時期です。
寒露から紅葉の季節までは、羽織やコートなしで外出ができる時期、いわゆる「帯つき」という姿でキモノのコーディネートが楽しめる時期です。
③十三夜(じゅうさんや)…新暦10月9日(本日です!)
「あれれ?お月見は9月の十五夜じゃないの?」
いえいえ、お月見は中秋の名月(十五夜=芋名月)と翌月の十三夜(後の月=栗名月)の2回行うのが日本式の正しいお月見なんです。
平安時代から、どちらか一方しか見ない「片見月(かたみづき)」は縁起が悪いとされ、十五夜と十三夜を同じ場所で同じ人とその両方を鑑賞すると願いが叶うと云われてきました。
考えてみれば、二ヶ月続けて同じ場所、同じ人とお月見ができること自体、幸せなことですね
満月の十五夜のみを鑑賞する風習は中国や韓国にもありますが、満ちる少し前の十三夜を見るというのは「万物流転(物事はすべてまわりまわるもの)」であり、「完全なもの」ばかりを好まない日本独特の考え方によるものでしょう。
「十三夜」といえば、5千円札の肖像として知られる明治時代の作家樋口一葉に同名の小説があります。
貧乏士族の娘お関が高級官吏原田に見初められ結婚するも、冷酷な夫の仕打ちに耐えかね家を出るのが十三夜。偶然乗りこんだ人力車を曳いていたのはなんと、昔互いに想いあった男・録之助であった。自分が結婚したことから録之助が自棄をおこし、落ちぶれた生活をしていることを知ったお関は、原田の妻としては被害者である自分が録之助を破滅させた加害者であるという運命の不可思議さを感じ、欠けた月の光を浴びながら原田の家に戻っていく…
と、重~い物語でありますが、明治時代の十三夜の風俗がよく描かれている作品です。
さて、月見といえば「兎」がつきものですが、最後にその謎解きを。
古代中国では月の模様を兎に見立て、月では兎が不老不死の薬を壷で搗いているという言い伝えがありました。日本では満月のことを「望月(もちづき)」とも言うので、それが「餅つき」になり、月では兎が餅を搗いているということになったのだそうです。
この季節ならではの月と兎、しかも今年は卯歳!
可愛らしいモチーフを存分に楽しみたいですね☆
キモノ…錦紗地 菊と紅葉柄着物(大正時代)
帯 …錦紗地 満月に兎餅つき柄
半襟 …縮緬地に乱菊の刺繍
帯留…縮緬製 黒い兎のブローチを帯留に加工
(以前京都に「大人の修学旅行」に行った際、買うかどうか迷っていたら、センス抜群の憧れの人に「黒い兎は珍しいから買っておけば?」と勧めてくれたもの。的確なアドバイスに感謝。)
さとうめぐみ
by migumeutosa
| 2011-10-09 16:04
| 着物
|
Trackback(1)
|
Comments(0)
カテゴリ
全体日記
手帳
新月のお願い
着物
事務局からのお知らせ
手帳セラピー公式手帳
質問&回答
□一日一緑カード
最新の記事
240328 三味線図の根付.. |
at 2024-03-27 15:41 |
240326 杵勝会に行って.. |
at 2024-03-26 23:59 |
240325 「ヤマトタケル.. |
at 2024-03-25 23:35 |
240324 臨時収入GET.. |
at 2024-03-24 17:49 |
240323 「推し」からの.. |
at 2024-03-23 23:59 |
最新のコメント
> りんさん こんにち.. |
by migumeutosa at 19:57 |
来年の手帳の単品を購入し.. |
by りん at 10:28 |
有希さん コメントあり.. |
by migumeutosa at 22:53 |
こんばんは。 発売決定.. |
by 有希 at 20:22 |
有希さん おはようござ.. |
by migumeutosa at 08:52 |
おはようございます。 .. |
by 有希 at 08:47 |
有希さん 健康を気遣う.. |
by migumeutosa at 00:36 |
こんばんは。いつもご指導.. |
by 有希 at 23:43 |
ご質問はこちらへどうぞ! |
by migumeutosa at 22:42 |
> 真由美さん 回答ア.. |
by migumeutosa at 19:20 |
以前の記事
2024年 12月2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
more...