140509　10年前の仕事

昨日、一冊の本が届きました。

『田中英光事典』(三弥井書店)
定価10000円

10数年前に中身(事項)の執筆をしたものが、この5月にようやく出版されたとかで、送られてきたのです。

当時から
「本当に出版されるのかな？」
と思いながら執筆し、出版の延期また延期を知らされ、いつしかすっかり忘れてしまっていました(笑)

10数年かけて形になったとは感慨深いです。

しか～し、執筆は大学院生時代だったので、教授のお手伝い扱い(勉強させてもらっている)ということで原稿料なしで引受けた仕事でした。文学研究の厳しい現実（笑）

事典の現物支給がお手当てがわり、
ということになりましたが、

こうした遠回りもすべて単著を出す道につながっているんだな～
と
10年前の仕事が形になって嬉しい気持ちでいっぱいです。

みなさんの仕事にも、
今は見えなくて、もどかしく思えてももいつか形になるもの
があるかも知れませんね！

※田中英光…無頼派の作家。太宰治に傾倒し左翼運動を経て作家を志す。戦後カストリ雑誌などに作品を発表。太宰の墓の前で自殺をはかった。

さとうめぐみ