180705  京都・正尚堂さんと六世中村歌右衛門の手描き帯

昨日、とても嬉しいニュースが飛び込んできました

ながらく闘病、リハビリに励んでいた

中村福助丈が9月の大歌舞伎で復帰する

との朗報❢

彼がまだ児太郎を名乗っていた時代に学生の身分で後援会に入るくらい好きだったので本当に嬉しいです。

彼が八ツ橋に挑戦した時の奮闘ぶりは素晴らしかった…。

コクーン歌舞伎のお嬢吉三が欄間から降りてくる場面なんて「時分の花」そのものでしたよ…。

いずれは大名跡　中村歌右衛門（七世）を襲名する運命、ずっと応援しています。

中村歌右衛門、といえば…

先日京都に行った折、

六世中村歌右衛門の手描きの帯

という珍品を入手しました。

白地の絽塩瀬に蛍・撫子・鉄線

が描かれたなんとも「粋（すい）」な帯。

歌舞伎にも詳しい岐阜の幇間・鳳川喜久次さんに会うためにこの帯を〆て行ったところ

「あら、歌右衛門さんが藤の花以外を描くのは珍しい、大事にしてね」

と教えてもらいました。

六世の本名が藤雄さんだからだ❣

と納得。

手描きの一発勝負で帯に絵を描くって相当な日本画のお稽古を積んでいる証拠。

昔の役者さんってすごい。

最晩年の舞台を観られたことは幸せでした。

さてこんな面白い掘り出し物があるのは

京都・茶山にあるアンティーク屋さん

正尚堂（せいしょうどう）

毎月21日の弘法さん・25日の天神さんの骨董市で知り合って、15年来のお付き合い。

センスの良い骨董の入門書でも紹介されているお店です。

↓この棚まるごと欲しい

恒例の骨董市の露店のテントから掘り出すのもエキサイティングで楽しいのですが、茶山の店舗ならゆっくり品物を見せてもらうことができます。

この時の着物も数年前に弘法さんの時に購入したものです。

単衣の時期が短いせいもあって数年寝かせてしまいましたが💦やっと袖を通せて良かった😆

銀通しに薔薇と竹柄の単衣

紋錦紗地藤柄染め帯

古民家にステンドグラス…

ここに住みた〜い

と思うくらい素敵な空間なので、

京都で着物やアンティーク雑貨を見てみたい方はどうぞ一度訪ねてみてくださいね。

「京都で着物を着るのは怖い」

と思っていた私に勇気を与えてくれた大好きなお店です。

古い物・時代のある物を次の誰かへ繋いでいく…

歌舞伎もアンティーク屋さんも素敵だなぁ

拙著『旧暦で楽しむ着物スタイル』（河出書房新社）

※サイン入り

も置いてもらっていま〜す。

【お店】

正尚堂　すごろく空間

（せいしょうどう　すごろくくうかん）

【ホームページ】

http://www.seisyodo.jp/

【住所】

〒606-8233 京都府京都市左京区田中北春菜町２４

（叡電・茶山駅から京都造形芸術大学方向に歩いた右側。駅ホームから見えます。）

【電話】

075-724-0137

さとうめぐみ