201120　観劇『蜘蛛の絲宿直噺（くものいとおよづめばなし）』✨

🌒2020年11月20日(旧暦十月七日)

行けて良かった❗

歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」第一部

『蜘蛛の絲宿直噺（くものいとおよづめばなし）』

市川猿之助丈の五役早替り、変化（へんげ）の面妖さ、長唄と常磐津の贅沢な共演、素晴らしかったです👏

昭和34年3月明治座の筋書の、渥美清太郎の寄稿
「蜘蛛の踊」
に、

昔の江戸の顔見世狂言には、よく蜘蛛が出て踊ったものでした。
と申すとおかしいですが、顔見世狂言には十幾つと種類が固定しておりまして、そのうち頼光四天王を扱ったものには「蜘蛛」か「山姥」の踊がつくというのが規則でした。
妙な規則ですけれど、そのとおりに実行されていたものですから、蜘蛛の踊は山のようにできたのです。
しかしみんな亡びてしまいまして、いま残っているのはこの「宿直噺」と、長唄の「蜘蛛の拍子舞」だけになってしまいました。

顔見世狂言にそんな歴史があり、確かに引き継がれていることを実感できた素晴らしい舞台でした✨

猿之助丈が早替りへの意気込みをサラリと、

「出演人数を絞らないといけないので、一人で5役やるしかないんですけどね（笑）」

と冗談で語っておられましたが、舞台上・観客席双方の感染対策もしっかりとられていました。

芝居の中でも「流行病の収束を」というセリフがあり、芝居の灯を守りたい気持ちはひとつを実感。

歌舞伎座稲荷に手を合わせて銀座を後にしました⛩️


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