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7月22日大暑です☆

今日7月22日は「大暑(たいしょ)」です。
小暑からこの大暑までが「暑中」で暑中お見舞いをしたためる時期です。大暑をすぎて立秋までが「残暑」になり、残暑お見舞いを書く時期となります。
大暑はその名の通り一年で最も暑い時期。ちょうど夏の土用と重なるので夏バテ防止に鰻を食べたりする風習が残っていますね。
あまり知られていないかもしれませんが、この「土用」は季節の移行期にあたるので体調を崩しやすいのだとか。風水などでは「夏の土用に土いじりをするな」といって庭や畑を掘り返すことを禁じています。土いじりは力を使うし、大暑の直射日光の下ではエネルギー消耗が激しいからなのでしょうね。昔からの謂れは理にかなっています。
さてあまりに暑いので、今回のコーディネートは夏の風物詩・怪談の趣にしてみました。
ちょっとオドロオドロしい赤の絽の着物に描かれているのは酸漿(ほおずき)です。
酸漿といえば7月7月9日10日の浅草・浅草寺で開かれるほおずき市が有名です。江戸時代から続くこの市には毎年60万人を超す人出があるそうですが、なぜに人々はこの時期に鉢植えの酸漿を求めるのか?
それはお盆の精霊棚(盆棚)に酸漿を飾る慣わしがあるからです。7月上旬にほおずき市で求めた若い酸漿がお盆の頃には赤く熟します。赤い薄い皮の中に透けて見える真ん丸の赤い球を灯に見立て、この酸漿を死者(ご先祖様)を迎える盆提灯としたのでした。
酸漿はきゅうりや茄子で作る馬と同様、お盆には欠かせないものなのです。そんな謂れからか酸漿は「鬼灯」とも書きます。「鬼」とは「この世のものでないもの」つまり死者の霊を表しています。
着物に描かれた青い酸漿はまだ熟していないもの、黄色い酸漿は熟しかけ、そして描かれていない完熟の酸漿の色=赤が着物の地色。昔の人はよ~く植物を観察していたのだなあ、と関心させられます。
子どものころ、酸漿の実から上手に種を取り出て口に含んで無邪気にぶーぶー鳴らして遊んだことが思い出されますが、これをやると「はしたない」と咎められることがしばしば。どうやら酸漿を鳴らすのは玄人の女性がすること、とされていたようでした。
酸漿には堕胎作用があるため、色街の縁側には必ず鉢が置かれていたということを後に知って納得。浅草でほおずき市が盛大に開かれるのも、浅草寺の後ろには吉原が控えているからだ、と合点が行きます。
泉鏡花の小説にその名もズバリ「酸漿」というとてもグロテスクな短編がありますが、それも色街近くの蕎麦屋が舞台になっていました。今読むと?な描写が多い鏡花作品ですが、当時の人が読めば誰でもわかることだったのでしょう、着物同様戦後そういったものが分断され伝えられなくなってしまったことをとても残念に思います。たとえそれが闇の世界のことだとしても。
今回のコーディネートの肝は帯留め。貝細工の骸骨です。骸骨はちょっと薄気味悪いと思われるかもしれませんが、新撰組の土方歳三が自分のトレードマークにしていたことでも知られるように、「毒には毒をもって、魔には魔をもって制す」という意味で、昔は自分以上の力を発揮するためのお守りと考えられていました。
洒落た着物を着て、妙な男に惑わされないように、魔よけの帯留めをあしらってみました。
直径3センチほどの小ささなのに見事な彫り、ちゃんとこめかみのところが陥没している貝を使っているんですよ。
そして帯は竪絽という珍しい夏の織り方の生地で仕立てた「二部式帯」です。胴体部分を巻き付け、あとは好きな形につくったタレ部分を背負うだけ。5分で装着完了なので暑い夏にはぴったりです。
隅田川の河原の草むらからしゃれこうべ(骸骨)が出てきて、驚いた鳥が飛び立つ…そんな鳥肌が立つようなオドロオドロしい情景も夏なら良いかと。
暑いから、帯枕を使わない「角だし(銀座結び)」で涼しげに。ちょうど鬼灯の「鬼」と「角(つの)」をかけて粋に装いました。
古布でつくったお細工ものの酸漿をあしらって、「色街に憧れる小娘」風コーディネートの出来上がりです。









by migumeutosa
| 2008-07-23 00:20
| 手帳
|
Trackback
|
Comments(3)

もう何度でも言っちゃう。
ステキ素敵ステキ!!!!
めぐちゃんのお着物コーディネイトは、物語があるから本当に見た目だけではなくて、心意気を感じるの。
それと、今回の酸漿のお話しや、謂れがとても読んでいて興味深かったわ。
骸骨さん、パールみたいな輝きできれい〜。
>着物同様戦後そういったものが分断され伝えられなくなってしまったことをとても残念に思います。たとえそれが闇の世界のことだとしても。
うん、全くそうだよね。
私はめぐちゃんからお話しが聞けて、とっても幸せよ♪
ステキ素敵ステキ!!!!
めぐちゃんのお着物コーディネイトは、物語があるから本当に見た目だけではなくて、心意気を感じるの。
それと、今回の酸漿のお話しや、謂れがとても読んでいて興味深かったわ。
骸骨さん、パールみたいな輝きできれい〜。
>着物同様戦後そういったものが分断され伝えられなくなってしまったことをとても残念に思います。たとえそれが闇の世界のことだとしても。
うん、全くそうだよね。
私はめぐちゃんからお話しが聞けて、とっても幸せよ♪
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すごい…。面白い帯留ですね。
骸骨の柄って「骨になるまで愛して」とか「添い遂げる」とかいう意味もあるってきいたことがあります。ちょっとおどろきました。深いなあ…って。
酸漿の柄は…多分説明されないと、私、わからなかったかも。笑
骸骨の柄って「骨になるまで愛して」とか「添い遂げる」とかいう意味もあるってきいたことがあります。ちょっとおどろきました。深いなあ…って。
酸漿の柄は…多分説明されないと、私、わからなかったかも。笑
ゆきさん
この便利な時代にあえて不便な着物を着るのは着物に情熱をかけた人々の「心意気」を意識したいからなんです。気づいてもらえてうれしいです。
舞夢さん
骸骨の意味が「骨まで愛して」=「添い遂げる」っていいですね~。確かにアンティークの着物だと髑髏柄は粋筋の方のものに多いですね。
今は、ロック系やゴスロリ系の子たちに大人気ですが、時代の少数派と言う意味では似てるかな?
この便利な時代にあえて不便な着物を着るのは着物に情熱をかけた人々の「心意気」を意識したいからなんです。気づいてもらえてうれしいです。
舞夢さん
骸骨の意味が「骨まで愛して」=「添い遂げる」っていいですね~。確かにアンティークの着物だと髑髏柄は粋筋の方のものに多いですね。
今は、ロック系やゴスロリ系の子たちに大人気ですが、時代の少数派と言う意味では似てるかな?
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